私は日本語を、中国の生徒さんに教えています。
彼らはなぜ、日本語を必死に勉強しているのか。
新しい生徒さんを迎えるたびに、「あなたはなぜ、日本語を勉強していますか」と質問します。
そこには、中国の教育事情と就職の現状がありました。
日本語を必死に学ぶ中国人に聞いた、中国の教育の現状について書いています。
これを読むことで、中国の言語における教育環境が分かります。
中国で、英語が苦手な人が目指すもの。
中国でももちろん、英語は必須科目で日本と同じ。
ですが…英語の成績が上がらず、英語が超苦手な人もたくさんいます。
私も英語は苦手なので、気持ちはよく分かります。
しかし中国では、英語が出来なければ、他の外国語を選択して習得するという傾向にあります。
★英語が出来なければ、他の出来そうな言語を学ぶ。
私の日本語の生徒さんは、英語が苦手で、日本語に変更したという方も結構いっらっしゃいます。
日本語を学び始めるのは、高校1年から。
大学からではなく高校から、英語を勉強しつつ、第二言語の習得を目指します。
中国語だけでは、仕事の幅が狭まるため、中国語以外の言語習得しようというより就職や転職に強くなるために、人口の多い中国では何か一つでも他の言語をという理由です。
中国は人口が多いため、学歴だけではなく、他の言語が話せるかなども就職に有利になるからなんです。
日本留学したい、中国の学生たち。
中国は大学行くにしろ、就職するにしろ、とにかく倍率が非常に高いです。
なので将来のために、毎日日本語の授業を予約してくる高校性もいました。
彼が言うには…
中国で大学へ行くよりも、日本で大学へ行く方が競争率が低いので、入学しやすいのだとか。
彼らは、日本語検定N1 一番上の日本語レベルを目指します。
日本で留学する時に、日本語検定N1を取得していると、優遇制度があるからです。
韓国語はあまり人気がなく、ダントツで日本語人気。
そのわけは…
韓国の人口が日本の半分だということと、日本語を習得している方が就職に強いから。
日本で色々な技術を学びたい生徒さんも、多いです。
中国でも、日本の技術の凄さは認められている証拠ですね。
中国の高校生から聞いた、英語以外の人気言語。
1位・日本語
2位・フランス語
3位・スペイン語
4位・韓国語
5位・イタリア語
英語以外で、学びたい言語の上位に来ている日本語。
中国にある日系企業への就職も視野に入れて、日本語を学ぶ中国人も多いのが、日本語を上位に押し上げている理由でもあります。
何か言語を一つ身に付けると、自分の強みになるのは明白。
まとめ。
★中国にも英語が苦手な人が、たくさんいる。
★中国では、英語が出来なくても、自分が出来そうな言語の習得を目指す。
★中国で大学へ行くより、日本で大学へ行くことの方が競争率が低いので、日本語を学んでいる。
★中国の学生の中には日本で、日本語と日本の技術を学びたい学生も多い。
★日本語はダントツで、中国の学生から人気。
日本語教師の私が直接聞いた、中国の生徒さんから聞いたリアル事情でした。
中国では、競争率が激しくて、生きずらいという人も。
だから日本での生活を希望し、就職のため、日本語を頑張る方がいます。
私達も、英語以外の代わりの言語を学ぶこともありですね。
周りの差別化にも、有効ですから。
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