「日本語教師って、日本語を教えるだけの仕事じゃないの」
「日本語教師って心理学の勉強も必要って本当ですか」
「なぜ、心理学の勉強が必要なのか分からない」
私も日本語教師の仕事は、日本語を教えることだとずっと思ってきました。
でも日本語教師になって3年目に突入した今、日本語教師には心理学の知識も必要だと感じました。
今日の記事は、日本語教師になぜ心理学の知識が必要なのかを分かりやすく、また経験を含めて記事にしています。
これから日本語教師を目指す方、なったばかりの方にはぜひ知って欲しい内容になっています。
日本語教師の仕事は、日本語を教えるだけじゃない。
日本語教師の仕事をスタートして、3年目を迎えることが出来ました。
現在の私のオンラインでの授業数は…およそ540になりました。
今まで、南アフリカ、スペイン、イギリス、台湾、中国、韓国、ベトナムなどの生徒さんに日本語を教えてきました。
日本語授業の経験値が積み重なるにつれて、「この知識あった方が良いかも」と思ったのが、心理学の知識でした。
特に…日本に来たばかりの生徒さん・日本在住が長い方には、心理面でのフォローが必要になります。
日本に来て、日本と母国とのギャップでメンタルが弱くなっている生徒さんがいます。
日本語授業で生徒さんは、日本での生活や悩み、大変なこと、今の心境などを話すことがあります。
日本語教師は、外国人の生徒にとって、日本での生活や悩みなどを話せる存在でもある。
日本語の授業よりも、悩み相談が授業のメインになる時。
日本語レベルが、中級・上級の外国人の方は、ある程度日本語を流暢に話すことが出来ます。
日本語の授業の中である程度、自分の気持ちを伝えることが出来るので、日本語で今の悩みや日本で生活しての気持ちなどを話してきます。
北イギリスより、北海道に移住して25年の女性。
日本語はかなり流暢なのですが、所々日本語の比喩表現が出来ないという生徒さん。
しかし彼女には他にも、大きな悩みがありました。
近所や買い物時に、周りの視線が気になり、ジロジロ見られてる気がして家から出たくないというもの。
彼女はエレガントな白人女性で、周りが目を引く目鼻立ち。
彼女は日本語授業の中で、「私の悩みを聞いて欲しい」「日本に親友がいなく、本音で話せる人がいません」
彼女の日本語授業の時は、悩み相談の中で、間違った日本語を訂正する授業になります。
日本に来ての日本人の性格や習慣、文化など異文化へのギャップで、苦しんでいる生徒さんがいます。
日本での悩みや、理解出来ないことなどの悩み解決は、日本語教師の使命でもあります。
日本語を教えるだけではなく、日本人のこと、日本の社会環境、相手の気持ちにも寄り添ってあげる必要があります。
心理カウンセラーの資格があると、もっと日本語教師として深みが出るのではないかと思われる経験でした。
まとめ
日本語教師は、日本語を教える以外にも、外国人の方の悩み相談の仕事も必要。
日本語教師は、日本文化や日本人のこと、日本の社会環境などを教えるのも必要。
日本語教師が、心理カウンセリングが出来ると、より一層仕事の幅が広がります。
またそれ以前に、日本語教育能力検定試験にも出題される外国人の異文化での心境などの知識も必要に。
ぜひ日本語教師としての資格を取得して、外国人に寄り添える日本語教師を目指したいと改めて考えさせられました。
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