やさしい日本語という言葉、聞いたことありますか。
日本語教師をされている人は、やさしい日本語を授業で聞いたことあるかと思います。
最近日本では、外国人が周りに増えてきている方も多く、語学が堪能じゃない限り、何かとコミュニケーションを取るのに困ることがあると思います。
今日は、外国人とコミュニケーションが取りやすくなるために、ぜひ日本人として知ってて欲しいことです。
やさしい日本語について、私が日本語教師の授業で学んだ中から、抜粋して分かりやすく解説しています。
やさしい日本語が分かると、日本にいる多国籍の外国人の方とも、コミュニケーションが取れるようになりますので、無理やり英語で話す必要がなくなります。
やさしい日本語って何。
やさしい日本語とは…
阪神・淡路の震災の時に、被害を受けた外国人の方が、災害発生時に適切に非難が出来るように作られたのが、やさしい日本語です。
外国人が、理解しやすいような簡単な日本語を使うこと。
なぜ、やさしい日本語が必要かというと…
現在の日本には、英語話す人・中国語を話す人・タイ語を話す人・タガログ語を話す人など多国籍に溢れています。
色々な国からの外国人に、翻訳だけの対応では、言語の種類に限りがあるからなんです。
特に災害時にでもなれば、翻訳を読んでる暇すらないですよね。
そういう観点から、やさしい日本語は生まれました。
やさしい日本語と、普通の日本語との違い。
例えば…
★非難してください→逃げてください、逃げろ【やさしい日本語】
★返却→返す。
★土足厳禁→靴を脱いでください。
★参加費は無料です。→参加するときは、お金はいりません。
★至急→急いでください。
比べてみたら、やさしい日本語は分かりやすいですよね。
外国人の方にとって普通の日本語は、とっても難しいんです。
これが、やさしい日本語と、普通の日本語との違いです。
やさしい日本語の、基本的な作り方のルール。
日本在住の外国人の方は、簡単な日本語で会話が出来る人が多くいます。
このやさしい日本語の基本的な作り方をしっかり分かっていれば、いつでも、どんな国の人とでも話すことが可能になります。
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わかりやすい短文の文章にすること。
日本人は普通に長文で会話しても、何ともありませんが、外国人は違います。
接続詞(に、は、とか、だから)などがたくさん入っていると、混乱して理解出来ません。
出来るだけ短文にして、接続詞をたくさん使わないようにしましょう。
一つ文に、一つのメッセージにする。
★一つの文に情報は、一つのみ。
一つの文に情報が、いくつも入ってしまうと、外国人の方は一つしか聞き取れなかったりします。
情報を聞き漏らす可能性があるので、シンプルな文にしてください。
曖昧な表現は、使わない。
例えば…
★17時過ぎからは✖→ 17時30分から。
★~かもしれません✖、~なりそうです✖→ ~になります。
こんな感じで、はっきりと伝えたいことを明確にしましょう。
曖昧な表現は、外国人にとっては、とても分かりづらいんです。
ふりがな(ルビ)をつける。
日本語は、外国人にとって難し過ぎる言語。
漢字・カタカナ・ひらがなは、外国人にとって特殊な言語になります。
でも漢字にルビさえあれば、難しい漢字でも読むことが出来ます。
擬音語や擬態語は、使わない。
「パタパタ」とか「ぼちぼち」、「ジンジン」など。
状況や音のイメージなので、外国人に伝わりそうな感じかすると思いますが…
擬音語・擬態語は、ほとんどが日本だけの表現方法。
私も日本語の授業で、擬音語を使ってみましたが、伝わる方はほとんどいませんでした。
まとめ。
多国籍の外国人に使える、「やさしい日本語とは何か?」が分かったのではないでしょうか。
やさしい日本語の基本的な作り方。
★分かりやすいシンプルな文章にすること。
★曖昧な表現を使わない。
★擬音語・擬態語は使わない。
★ルビ(ふりがな)を振る。
これが、やさしい日本語の基本となります。
あまり上手ではない英語で対応するよりも、やさしい日本語で対応した方が外国人は逆に、理解してくれます(^_-)-☆
外国人が周りにいて、やさしい日本語に興味がある方は、ぜひ外国人のためのやさしい日本語を学んでみて下さい。
災害時の外国人対応のため、役場などに就職したい方などにもとっても有利な知識です。
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